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自分を好きでいること

糸島で、「福島からあなたへ」というお話会を開きました。

お話して下さったのは、武藤類子さん。

大好きな大好きな、類子さん。

「類子さんは心が折れそうになることはないですか? これまで、どんな風に乗り越えてきましたか?」

お聞きすると、

「素晴らしい人との出会いがある。 そして、絶望はしちゃいけないものじゃない。 絶望を恐れないで。そこから見えるものもある。 本当のことを知りたがること。 そして、自分を好きでいること。 自分を大好きでいることが、地球を大好きでいることになる。」

お話を聞けば聞くほど、収束など程遠く、本当に危険な状態が続く福島第一原発の現状。 小児甲状腺がんは、通常の数十倍の確率で子どもたちに広がっていっている。 毎日増え続ける汚染水、除染された土、、。 それなのに、県は国は、まだまだ線量の高い地域へ人々を帰そうとしている。

本当に泣きそうだよ。

でも、大地のような、太陽のような類子さんと再会し、抱きしめ合うと、 心がほぐされ、頑張りたいと思わされた。 向き合おうと、私も、今より一歩先をいこうと。 震災後に、泣けなくなってた私が、類子さんの「福島からあなたへ」を読んで、感情が解き放たれた時のように。

類子さん 「その先をいきなさい、とメッセージをもらったからね。 やるからには、あたたかく、まっすぐに、気持ちよく続けていきましょうね。」

以下は、お話会当日、最高に美味しいお菓子を出店してくれた、糸島を誇るお菓子職人アリエッタあきちゃんのリポートです。 ぜひ合わせてお読みください。 来て下さった皆さん、類子さん、開催を決めてくれたふじいもん、皆さん、ありがとうございました。

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今日は武藤類子さんの「福島からあなたへ」というお話し会へ。

途中接客もしながら、走り書きのメモなので間違いがあるかもだけど、自分用のメモと思ってまとめてみます。

まずは、福島原発事故後の現状をお話し下さいました。

・福島の原発を収束作業員は50%以上が労働基準法を違反する位、過酷な労働を強いられている事。

・汚染水のタンクは1000tのタンクが1日に2個づつ増えている事。

・1、2号機の排気塔の8カ所に損傷が確認されているが、線量が高すぎて対策が何も出来ていないのが現状。倒れて建屋やむき出しの燃料プールにぶつかったら大変な事になる。

・凍土壁代345億は国費(税金)で負担。

・増え続ける除染廃棄物。廃棄物の山が今もそのまま放置されているのに、今年避難区域が解除され、そこに人が住める様になる(富岡市)

・震災以前は燃やせるゴミの線量の基準は100ベクレル。今は8000ベクレルにまで引き上げられている。

・このままでは放射線廃棄物は全国へ広がってしまう。NOと言って欲しい。

・福島県が「2020年までに避難者をゼロに」と宣言している。今後どんどん線量が高い地域でも避難指示を解除されていく。

・(三春町)来月3月に仮設住宅から出ていかなければならない。が、帰っても農業出来ない、病院が無い、など避難者の行き先が無くなっていく。

・福島県環境創造センター開設(三春町)。小学5年生はみんなそこで原子力について学ぶ様になっている。放射線の有効性や安全性ばかりが目につく様な施設になっていて、張り出してあった子供達の感想文は原子力について怖いものから親しみを感じるものへと変わった様子が綴られていた。

後半は類子さんの今の活動内容や想い、支援のお願いなど。

原発事故は人類以外の沢山のいのちを巻き込んだ大事件である。

チェルノブイリ原発事故以来、初めて原発について知ろうとし始め、福島に原発がある事、自分に住んでいる所が30キロ圏内である事に気付く。

原発のない、戦争のない、差別のない世界を気付くには、自分の暮らしを変える事、考える事はとても大事。それと同時にやめようと声を上げることも大事。

福島で自分の思い描く理想の生活を…と実践していた矢先の震災、原発事故で何かがプツリと切れてがっかりもした。でも、「その先を行きなさい」と言われた気がする。

でも、眉間にしわを寄せてではなく、楽しみながら。

まっすぐに、あたたかく。

電気は足りてる。足りないのは愛。

あきらめない。

手をつなぐ、つながる。

自分の頭で考えようー自分の事として、どこまで考えられるか。

怒りも湧いてくる。それも、よしよしと自分で認める。

この怒りを、この想いをどうやって伝えていけるかを自分で考える。

絶望していい。絶望を恐れず。そこに希望が無いわけではない。

自分が大好き。

ののこさんに撮って貰った自分を見て自分が素敵に思えた。

自分が大好き♡が広がっていくといい。

以上が私が把握出来ている範囲の内容でした。

お話しの内容はとても収束したとは言えない現状で、逆にますます問題が複雑になってしまっている様に思えた。それでも、会を終えて無気力感に襲われたり、どんよりした気持ちにならなかったのは、お話し下さった武藤類子さんの人柄が、なんともあたたかくて、柔らかくて。そこに希望を感じさせてくれた。

泥水の中で美しく咲き誇り、見た人の心を和ませてくれる蓮の花の様な方でした。

今日の武藤類子さんの言葉と頂いた想いを、私の中でも育てていこうと思います。


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